毎日の食事を考えるとき何を基準にしますか。中国には昔から 「食養生」 という考え方があります。病気を寄せ付けない体づくりのための食のシステムであり、健康に生きるための先人の知恵です。体が発するサインをもとに食物を選ぶと、体は喜んで生き生きとします。その目安になるのが旬の食材です。
本来、それぞれの野菜、果物、魚には旬があり、それぞれによって異なりますが、ふつう旬の時期は3〜4ヶ月です。野菜も果物も旬の時期に充実した栄養価を持ちます。自然の摂理としてそれ以外の季節は旬の時期に比べると、数分の1の栄養価しか持ちません。特にビタミンCやカロテンは季節変動が大きくなっています。
皆さんも今は「旬」が感じられなくなってきていますが、こちらを参考にして旬の栄養価の高い食材をどんどん体に摂り入れて下さい。
キャベツ | 菜の花 | せり | ふき |
たけのこ | セロリ | グリーンピース | さやえんどう |
そらまめ | アスパラガス |
鮮やかな緑色をしていて、新芽や芽吹きの香りが張るの訪れを感じさせてくれます。
かぼちゃ | トマト | なす | 冬瓜 |
きゅうり | ゴーヤ | とうもろこし | みょうが |
にんにく | 枝豆 | ししとう | いんげん |
オクラ | 青じそ | ピーマン | モロヘイヤ |
夏の野菜は、ほてった体を冷やす作用や、夏ばてに負けないよう、スタミナがつくよう調整してくれます。暑さで奪われやすいビタミンCも豊富。
さつまいも | 里芋 | ジャガイモ | 山芋 |
ごぼう | れんこん | 春菊 | チンゲン菜 |
きのこ | ブロッコリー | カリフラワー | にんじん |
実りの秋!秋の野菜は体にやさしく、辛みや塩味の効いた夏の料理で疲れ気味の胃や腸の調子を整えてくれます。
白菜 | ほうれん草 | 小松菜 | ゆり根 |
ねぎ | かぶ | 大根 | 韮 |
冬の野菜には、根菜、小松菜、ねぎなど、体を温める作用があります。
食材名 | 季節 | 効用 |
---|---|---|
ミカン | 12月〜2月 | 疲労回復・風邪予防・動脈硬化予防・脳卒中予防・ガン予防・高血圧予防 |
イヨカン | 2月〜3月 | ガン予防・疲労回復・風邪予防 |
ハッサク | 2月〜3月 | 疲労回復・風邪予防 |
レモン | 10月〜12月 | 運動後の疲労回復・風邪予防 |
柿 | 10月〜11月 | 利尿作用・悪酔い防止・動脈硬化・成人病予防・けが予防・ガン予防・便秘解消 |
もも | 7月〜8月 | 食欲増進・便秘解消・疲労回復・高血圧予防・肝機能改善 |
イチゴ | 3月〜5月 | 美肌効果・ストレス解消・ガン予防・風邪予防 |
メロン | 6月〜7月 | 減塩効果・利尿効果・高血圧予防・動脈硬化予防・脂肪肝予防 |
スイカ | 7月〜8月 | 疲労回復・利尿作用 |
サクランボ | 7月〜8月 | 抗酸化作用・高血圧予防 |
リンゴ | 10月〜12月 | 整腸作用・疲労回復・便秘予防・ガン予防・風邪予防・心臓病・強心効果・肥満対策 |
バナナ | ─ | 疲労回復・美肌効果・便秘解消・ガン予防・動脈硬化予防 |
パイナップル | ─ | 肉の消化を助ける・下痢、消化不良改善・血栓症・動脈硬化予防 |
キウイフルーツ | ─ | 消化促進・美肌効果・整腸作用 |
アボガド | 10月〜3月 | ガン予防・動脈硬化予防・美肌効果・整腸作用 |
食材名 | 季節 | 効用 |
---|---|---|
うに | 6月〜7月 | 夜盲症を防ぎ、皮膚の健康を保つ |
カキ | 10月〜2月 | 貧血改善・精神安定、味覚異常改善、高血圧予防 |
しじみ | 5月〜7月 | 精神安定・貧血改善・疲労回復 |
あさり | 4月〜6月 | 精神安定・貧血改善・疲労回復 |
かつお | 4月〜5月 9月 |
血行改善・抗アレルギー作用・二日酔い予防・貧血改善 |
さんま | 9月〜10月 | 生活習慣病予防 |
鮭 | 9月 | 精神安定・骨粗しょう症改善・抗酸化作用・がん抑制 |
ニシン | 1月〜2月 | 骨粗しょう症改善 |
イワシ類 | 6月 10 月〜11月 |
味覚障害改善・血栓予防・抗炎症作用・高血圧予防 |
マグロ | ─ | 抗酸化作用・痴呆予防・視力低下予防・血栓・高血圧予防・胆石予防 |
ブリ | 12月 | 脳の発達促進・痴呆予防・視力低下予防・血栓・高血圧予防・抗炎症作用 |
サバ | 10月 | 脳の発達促進・痴呆予防・視力低下予防・血栓・高血圧予防・抗炎症作用 |
- 特定保健事業
- メタボリック対策
- 減量サポート
- 食育・栄養相談
- 旬の食材の栄養を伝える
- セミナー事業
- 管理栄養士セミナー